民泊運営

【民泊経営に資格は必須】その理由と資格の使い方について解説します!

「民泊経営を始めたいけれど、どの資格を取れば良いのか迷っている…」そんな方も多いのではないでしょうか?

資格を活かして民泊を運営することで、法令遵守や管理業務がスムーズに進み、収益性が向上することが期待できます。

大久保 太一
大久保 太一
本記事では、民泊経営に役立つ資格やその活用方法について、民泊専門行政書士の私が解説します。資格をうまく活用することで、安心して安定した運営が可能になりますので、ぜひ参考にしてください。
こんな人におすすめの内容
  1. 民泊経営を始めたいと考えている方
  2. 資格を活かして独立したい方
  3. 新たなビジネスチャンスを探している方

民泊を始めるのに資格は必要か?

1.民泊運営における資格の必要性

民泊を運営するために特定の資格が必須となるケースは多くありません。住宅宿泊事業法(民泊新法)のもとでは、自治体への届出を行えば運営が可能です。

しかし、旅館業法に基づく簡易宿泊所や、特区民泊を運営する場合は、行政の許可が必要になるため、資格取得や専門家との連携が求められます。

また、無資格でも運営可能なケースであっても、資格を持っていることで信頼性が増し、集客力の向上やトラブル回避につながることもあります。特に、宅地建物取引士や賃貸不動産経営管理士の資格を取得しておくと、不動産管理や契約に関する知識が深まり、より安定した経営ができるでしょう。

2.無資格で運営できるケースと注意点

住宅宿泊事業法のもとで運営する場合、特別な資格は不要ですが、次のような条件を満たす必要があります。

①年間営業日数が180日以内であること

②自治体への届出(住宅宿泊事業届出)を行うこと

③宿泊者名簿の作成・保管など、法律に定められた管理義務を守ること

資格なしで運営する場合の注意点として、以下の点に留意しましょう。

①法令遵守が必須

知らずに法律違反をしてしまうと、営業停止や罰則を受ける可能性があります。

②管理業務をどうするか

自分で管理する場合、クレーム対応や清掃業務を適切に行う必要があります。管理を外注する場合、住宅宿泊管理業者の利用が必要になります。

③収益化の難易度

無資格でも始められますが、競争が激しいため、独自の集客戦略やマーケティング知識が重要になります。

民泊の種類と資格の関係

1.住宅宿泊事業法(民泊新法)と資格要件

2018年に施行された「住宅宿泊事業法(民泊新法)」は、日本で民泊を合法的に運営するためのルールを定めています。この法律のもとで営業する場合、宿泊日数の制限(年間180日以内)があり、自治体に届出を行えば、特別な資格なしで運営が可能です。

ただし、管理業務を外部委託する場合や民泊仲介を行う場合には、資格の取得や専門業者との契約、国への登録が必要になります。

また、一部の自治体では、独自の条例を定めているため、運営前に自治体の規制を確認することが重要です。

大久保 太一
大久保 太一
民泊新法で民泊運営する場合、住宅宿泊管理業者登録している業者に運営委託することが義務付けされています。委託先が登録しているか確認しましょう!

弊社は民泊専門行政書士事務所と住宅宿泊管理業者登録している数少ない企業になります。

2.特区民泊におけるルールと資格の必要性

特区民泊とは、国家戦略特区に指定された地域で、旅館業法の許可を得ずに営業できる制度です。特区民泊のメリットとして、営業日数の制限がないことが挙げられますが、通常の民泊とは異なり、自治体の認定を受ける必要があります。

例えば、東京都大田区では「滞在日数2泊3日以上」というルールがあり、大阪市では「消防設備の設置」が求められるなど、地域ごとに異なる規制があります。

資格が必要なわけではありませんが、特区民泊を運営する場合、申請手続きが煩雑なため、行政書士や民泊管理の専門家と連携することでスムーズに進められるでしょう。

3.旅館業法に基づく運営と資格取得のメリット

旅館業法に基づく民泊運営(簡易宿泊所)は、住宅宿泊事業法のような営業日数制限がなく、365日運営可能です。そのため、安定した収益を得られる可能性がありますが、運営には都道府県知事の許可が必要で、旅館業法の基準を満たさなければなりません。

①客室の広さが最低3.3㎡以上

②フロント(受付)の設置(無人運営は不可の場合が多い)

③消防設備の設置(スプリンクラーや誘導灯など)

このような要件を満たすためには、不動産や管理に関する知識が必要です。特に、以下の資格を持っていると、運営の幅が広がります。

宅地建物取引士:物件の売買や賃貸契約の仲介に役立つ

管理業務主任者:建物管理の知識を習得できる

民泊適正管理主任者:民泊特有の法律や管理スキルを学べる

資格があることで、行政手続きの理解が深まり、スムーズな運営が可能になります。また、管理業者や投資家と連携しやすくなり、より安定したビジネス展開が期待できます。

民泊経営をサポートする資格とは?

1.宅地建物取引士(不動産取引の知識が活かせる)

宅地建物取引士(宅建士)は、不動産に関する深い知識を有する国家資格で、民泊経営にも大きなメリットがあります。この資格を持っていると、不動産の売買や賃貸契約を自身で行うことができ、また、物件の契約時に必要な重要事項説明を適切に行うことができます。

民泊運営において、不動産管理や物件の売買、賃貸契約などの場面で活躍します。特に、物件購入を考えている場合、契約の際に自分自身で交渉を進めたり、法的なリスクを回避するために契約内容をしっかり確認することが可能です。

また、不動産の取り引きの際に求められる専門的な知識が必要なため、宅建士を取得しておくことで、取引をスムーズに進められ、コストの削減にも繋がります。

2.賃貸不動産経営管理士(管理業務の基礎を学べる)

賃貸不動産経営管理士は、賃貸物件の運営や管理業務に関する専門知識を提供する資格です。民泊経営を行う際、物件の管理は非常に重要です。特に、長期間にわたって安定した運営を目指すなら、物件のメンテナンスや契約管理、トラブル対応に関して専門的な知識を持っていると大きなアドバンテージになります。

この資格を持っていれば、入居者の募集や賃貸契約の取り決め、物件の維持管理までを効率的に行うことができます。特に民泊の場合、日常的な清掃やトラブル対応が必要不可欠であり、その管理をしっかりと行うための基礎知識を持つことが、事業の安定運営につながります。

3.民泊適正管理主任者(民泊特化型の資格)

民泊適正管理主任者は、民泊事業に特化した資格で、主に民泊運営における法令遵守や適切な管理を行うために必要な知識を学ぶことができます。この資格を取得することで、民泊の運営を適切に行うための法律や運営方法に関する専門的な知識を習得することができます。

特に民泊では、顧客対応や清掃業務の品質維持、また法令遵守が求められます。この資格を持つことで、民泊事業をより円滑に運営し、トラブルを回避するための手法を学ぶことができ、民泊経営者としての信頼性を高めることができます。

また、適正管理主任者は、物件の管理や運営の効率化、そしてリスク管理に役立つ知識を提供してくれます。

資格を取得するメリットと活用方法

1.競争力を高めるための資格取得戦略

民泊市場は競争が激しく、他の事業者との差別化を図ることが重要です。そのため、資格を取得することで経営者としての信頼性や専門性を高めることができます。

特に、宅地建物取引士や賃貸不動産経営管理士、民泊適正管理主任者などの資格を持っていると、顧客や投資家に対してプロフェッショナルな印象を与え、信頼を得やすくなります。

例えば、民泊経営者が宅建士の資格を持っていれば、物件の選定や契約交渉がスムーズになり、無駄なコストを削減できるほか、賃貸不動産経営管理士の資格があれば、物件の管理やトラブル解決に強くなります。これらを組み合わせて活用することで、事業全体の効率化と収益性向上が期待できます。

2.法令遵守とリスク回避に役立つ資格

民泊業界では、法律の変更や規制が頻繁に行われるため、最新の法令を理解し、遵守することが求められます。資格を持っていることで、法令を正確に理解し、必要な手続きを適切に行うことができます。特に、住宅宿泊事業法や旅館業法など、民泊運営に関連する法令を遵守することは、事業の存続に直結します。

3.収益最大化のための資格活用術

資格を持っていると、民泊の運営における収益最大化に役立つさまざまな手法を習得できます。例えば、宅建士資格を持っていれば、物件購入時に交渉の有利な立場に立つことができ、賃貸不動産経営管理士資格を活かして、物件の適切な管理とコスト削減を実現できます。

資格を戦略的に活用し、リスクを回避しながら安定した収益を上げることが、民泊経営を成功させるための鍵となります。

資格を活かした民泊経営の成功事例

1.事例➀資格を活かして運営効率を大幅に改善

資格を活かした成功事例の一つとして、ある民泊経営者が宅地建物取引士の資格を取得してから、物件選定や契約交渉を自分で行うようになったケースがあります。これにより、不動産業者に依頼する手間や費用を削減し、契約内容についても深い理解を持って交渉を進めることができました。特に、賃貸契約を締結する際には、賃料の交渉や契約条件の設定がスムーズに進み、利益率が向上しました。

また、物件購入時における相場や法的なアドバイスも自分で判断できるようになったことで、最適な価格で物件を取得でき、将来的な価値が上がる物件を選ぶことができました。これにより、経営者は他の競合と比べてより収益性の高い物件を確保でき、民泊の運営が順調に進んでいます。

大久保 太一
大久保 太一
この事例から、資格を持っていることが、単に法的な面だけでなく、経営面でも大きな強みとなることがわかります。資格を活かして運営効率を改善し、収益を最大化することが可能となります。

2.事例➁賃貸不動産経営管理士を活用したトラブル回避

賃貸不動産経営管理士の資格を持つ民泊経営者が、物件管理におけるトラブル回避に成功した事例もあります。この経営者は、物件の管理業務を効率化するために資格を活用し、入居者との契約書類の整備や、清掃・メンテナンス計画を明確にしました。その結果、入居者からの苦情やトラブルが減少し、運営がスムーズに進むようになりました。

例えば、入居者が長期的に滞在する場合、賃貸契約の更新時に必要な手続きをしっかり行うことで、契約更新後もトラブルなくスムーズに続けられる環境を作り出しました。また、契約時に発生する重要事項説明を適切に行うことで、契約後の誤解やトラブルを未然に防ことができました。

3.事例➂民泊適正管理主任者を活用した法令遵守と顧客満足度向上

民泊適正管理主任者の資格を持つ経営者が、法令遵守を徹底しつつ、顧客満足度を高めた事例もあります。

この経営者は、民泊の管理を行うにあたり、法律に基づく運営の重要性を強く意識していました。資格を活用して、宿泊施設の安全性や清掃状態、必要な設備の維持管理に関する基準をしっかりと設定し、法令遵守を徹底しました。

顧客からの信頼を獲得し、高い評価を得ることができました。また、施設に関するトラブルや不備が発生しても、迅速に対応する体制を整え、顧客からの信頼感を高めることに成功しました。結果として、リピーターが増え、口コミによる集客も進み、安定的な収益を上げることができました。

まとめ

資格を活かした民泊経営は、物件選定から法令遵守、顧客満足度向上まで幅広いメリットを提供します。資格取得後、キャリアアップや新たなビジネスの展開も可能です。不動産や民泊業界でのスキルを活かし、独立や転職のチャンスを広げることができます。

また、資格を活用したコンサルタント業務や不動産管理会社の設立など、事業の多角化を図ることができ、より安定した収益源を確保することが可能となります。

大久保 太一
大久保 太一
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